2015年8月21日金曜日

商品化契約(3) ~ ライセンサーとライセンシー

ライセンサーとは、自分が有する権利(著作権)について第三者に許諾する者のことで、許諾される第三者をライセンシーと呼びます。

商品化許諾契約における、ライセンサーとライセンシーの関心事は...
ライセンサー ・・・ ライセンスによるライセンス料収入
 ライセンシー ・・・ 人気キャラクターによる売り上げアップ


商品化権許諾契約は、ライセンサーにとっては自己が保有するキャラクター等を利用してもらって 収益(リクープ)をあげるチャンスになります。
また、利用してもらう機会が増えることによって、自己のキャラクターをより多くの人に知ってもらえることになります。

ライセンサーにとっては、キャラクターの商品化ビジネス(マーチャンダイジング)は 資金回収の中心となっています。

一方、ライセンシーにとっては、質の良いキャラクター、人気キャラクターを利用することによって自己の商品・サービスを多くの消費者に知ってもらい、売り上げを増やすチャンスになります。

ここで重要なことは、
売り上げを増やす(つまり、より多くの人に、多くの商品を買ってもらう)ためには、キャラクターの質や認知度、‘顧客吸引力’が欠かせませんが、そのためにはライセンサーとライセンシーが協力していく必要があります。
単純に、許諾する側 - 許諾される側、という法律上の関係だけではなく、キャラクターを一緒に育てていく、という協力関係が重要です。

あまりよくない例でいうと、ライセンス商品の質が悪いと、利用されているキャラクターまで「質が悪い」と思われてしまう可能性があります。

ライセンサーとしては、単に目先のライセンス料のことだけを考えるのではなく、いっしょにキャラクターを育てていくということに理解のあるライセンシーを選んでいくということも必要でしょう。


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