2015年8月17日月曜日

東京オリンピック エンブレム「盗用」問題について(1)

2020年 東京オリンピックのエンブレムについて、「盗用疑惑」なる問題で騒がれています。
この騒動について、ちょっと「整理」をしてみたいと思います。

まず、「盗用」とされているのは、次の2点においてです。

(1)ベルギーのデザイナー、オリビエ・ドビ氏がデザインした、「ベルギーのリエージュ劇場のロゴマーク」に類似、盗用されたと主張されている。

(2)東日本大震災の際に寄付を募るために作られた壁紙アプリ「WALL FOR JAPAN」に収録されたデザインの1つで、「Hey Studio」の「rebuild japan」という作品に関し、黒・白・赤(円形)・金の配色が似ているという意見がある。


エンブレムのようなデザインについて関わる法律(権利)の代表的なものとしては、著作権法(著作権)と、商標法(商標権)がありますが、今回のような「盗用」ということあれば著作権法の問題となります。

そこで今回は、著作権法(著作権)について検討したいと思います。

なお、「商標登録の手続きを進めているから、盗用については問題がない」旨の発言が政治家などから聞かれますが、明らかに的外れだと思います。

また、リエージュ劇場のロゴマークは商標登録されていなかった、ということを指摘して、「守るつもりはなかったのだ」旨の意見もあったように記憶していますが、商標登録の有無と「盗用」の問題は関係がありませんので、これも両者を混同してしまっている誤りだと思います。



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