2015年7月28日火曜日

契約書のタイトル ~ 「契約書」と「覚書」

契約書のタイトルについても、時々相談があります。

契約書のタイトル、「~契約書」と書くより「~覚書」にした方がいいですよね?
という相談もよくあります。


「契約書」とするよりも、「覚書」とした方が、なんとなく軽いイメージになるのでしょうか?

あるいは、義務が軽くなるという感じでしょうか?

時々、「契約書がなかったら、契約なんてしていない」というふうに考えている方がいらっしゃいますが、そんな感じでしょうか?


ところで、契約書の基本的なこととして、契約書のタイトルは、契約書の内容と関係がない、ということがあります。

例えば、「覚書」と書いてあったとしても、その内容として当事者の義務が書かれてあり、それについて当事者双方が合意しているのであれば、当然その義務を履行する必要があります。

タイトルが「覚書」であるからといって、その義務が軽くなったり、義務を履行しなくても責任を問われない、ということはありません。

タイトルに「覚書」と書いてあっても、内容としては「契約」であれば、それは「契約書」なのです。

「~契約書」と「~覚書」のどちらがいいですか?
という議論や質問に意味はなく、作成された書面の内容が重要である、ということを肝に銘じておいてください。


「ところで、「契約書」じゃなくて、「合意書」のほうがいいですか?」 …


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