契約をするにあたって、ひな型を利用することが悪いわけではありません。
ただ、内容も分からないままタイトルだけを見て使うとか、実際の合意内容とお関係なく使うということに問題があるわけです。
ちなみに、
契約書の「タイトル」はあまり重要ではありません。
例えば「〇〇請負契約書」というタイトルであっても、契約書に書かれてある内容が「委任契約」であれば、その契約は委任契約です。
さて、ではひな型をどのように利用すればよいのでしょうか。
ひな型の利用は、「何を契約すべきか」「何を合意しておくべきか」「何を決めておかなければならないのか」」という、契約をする上での指針だと思ってほしいと思います。
一般の方は、契約をするといっても、どのようなことを決めておく必要があるのかを熟知しているわけではありません。
その指針となるものが、ひな型です。
あとは、契約はケースバイケース、千差万別ですので、それぞれの立場で必要な項目等を加えたり、ひな形の文言を変更したりしていきます。
合意内容を明確にした上で、契約書を作成するわけですが、合意内容に合わせてひな型を変更していく必要があります。
合意内容を明確にするために作成するのが、契約書です。
ひな型の文言をそのまま使うにしても、変更や加除、修正する場合にしても、契約とは法律に関わることなので、ひとつひとつの文言を理解しておく必要があります。
当事者の一方が、そういう意味で使ったわけではない、と主張しても、それが認められるとは限りません。
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