2015年5月11日月曜日

契約における合意とは

息子「パパぁ! つぎの日曜日、遊園地に連れて行ってね!」
パパ「よっしゃ! 連れてってやるぞ!」
息子「やった~!」

さて、この息子さんとお父さんの約束は、「契約」でしょうか?


「契約」とは、法律によって拘束される合意、と説明されたりします。

ここでの合意とは、「権利」と「義務」に関することです。
売買契約であれば、売主はその物を引き渡す義務が生じる一方、買主はその物を引き渡せ、と主張する権利があります。
そして、買主には代金を支払う義務が生じ、売主は代金を支払ってもらう権利が生じることになります。

契約は、このような権利と義務の合意ということができます。

もし、契約の当事者が義務を履行(りこう)しない場合には、相手方にその履行を請求・強制したり、履行しなかったことによる損害賠償を請求したりすることができますし、契約を解除することもできます。

クリエイターの皆さん、その契約の権利・義務は明確になっていますか?
「権利と義務の対応」は明確ですか?


次の日曜日の朝...
パパ「ごめんな~! 仕事が入ってしまって遊園地には行けなくなっちゃった...
息子「え~っ (T_T)
パパ「来週、来週なっ! 来週の日曜には絶対に連れて行ってやるからな!」

お父さんと息子さんの約束は、おそらく「契約」ではないでしょう。
ですので、息子さんは約束を履行しなかったとしても、裁判所に訴えて「遊園地に連れて行くこと」を強制したり、損害賠償を請求することはできないでしょう。(裁判所に訴えたとしても、おそらく門前払い...

しかし、お父さんに対する信頼度は大きく失墜することになるでしょうネ...
(こっちの方が影響は大きい?)


○ 契約書作成のご相談はこちらから! (父子関係の相談には応じられません...

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