2015年1月5日月曜日

共通認識

最近、自動車の免許を取得しました。
免許を取得する場合には、技能だけではなく学科試験もありますよね。

実際に公道で自動車を運転する際、他の自動車の運転手がどのような人か詳細は分かりませんが、どのような行動をするかは概ね予想がつきます。
(まぁ、中にはトンデモナイ運転をする方や、私のような初心者でやむなくご迷惑をかける場合もありますが...

このようにある程度予想が可能なのは、各ドライバーが交通ルールに従って運転していて、それに従っているということをお互いが承知しているからです。
そのような、「共通認識」を持つことが重要であり、そのためにも共通認識である交通ルールを学ぶ「学科」は重要です。


翻って、ビジネスの世界では契約に関する知識が、さらにコンテンツやクリエイティブなものを扱う業界においては著作権の知識が、基本的な「共通認識」ではないでしょうか。
公道で自動車を運転する人にとって交通ルールは知っておくべき最低限のことで、「法律」は、その分野(社会)で活動する人にとって最低限知っておくべきことだと思います。

権利関係や契約関係でのトラブルには、そのような「共通認識」がないためにトラブルが発生していることが多くあります。
相手方もこれくらいは知っているだろう、こんなことは常識だと思っていても、実はそうでない、一方的な思い込みであることも多いのです。
トラブルが生じてから、お互いがそうは思っていなかった、ということが明らかになったりします。

一方、そういった「共通認識」であるはずの基礎知識を学ぶ機会がほとんどないというのが問題なのではないかと思います。

クリエイター、デザイナーのみならず、依頼する側(いわゆるクライアント)もそういったことを知っておく必要があるわけですが、これはクリエイター、デザイナーから教えていくという方法が一番いいのではないでしょうか。


クリエイターやデザイナーは、そういう意味でのコンサルタントでもありたいものです。

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