契約の「役割」とはどのようなものでしょうか?
契約には、次のような役割(効果)があると考えられます。
一つは、法律を補足する役割。
もう一つは、法律を変える役割。
まず、「法律を補足する役割」ついて説明します。
契約について基本的なことを定めているのは、民法という法律です。
民法では、売買契約や賃貸借契約、請負契約、委任契約など、13種類の契約類型が規定されています。
このうち、例えば請負契約については11条、委任契約については16条の条項数しかありません。
では、実際に「請負」でビジネスを進めるにあたって、11条で全て対応できるか、というと、そういうわけではありません。
個々のビジネス、取引は、ケースバイケースですので、それぞれで必要な約束事が出てきます。
それらに対応できる規定が全て法律にあれば問題ないわけですが、そうではありません。
そうすると、法律で書かれていないようなことが起こった場合にはどうするか、ということを、当事者で決めておくことが必要になります。
それが、「契約」です。
契約には、このように法律に書かれていないことを補う、という役割があり、そういう意味では、「契約」は「法律」と同じようなものだと言えます。
この点からも、契約が重要であることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
契約は 法律の規定を 補足する (・・・字余り...)
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