2015年5月18日月曜日

契約における権利と義務の関係

契約をする際、「権利と義務の対応」が不明確になる場合があります。

例にあげた、「Aが、腕時計を10万円でBに売る」という売買契約の場合。

Aの権利 Bに10万円の支払いを請求できる(支払ってもらえる)
Aの義務 Bに腕時計を引き渡す

Bの権利 Aに腕時計の引渡しを請求できる(引き渡してもらえる)
Bの義務 Aに10万円を支払う


権利と義務が明確です。
また、腕時計 - 代金10万円 という関係も明確です。

しかし、クリエイターの仕事のように、目に見える部分だけが仕事と言えないような契約の場合に、よく問題になります。

例えば、デザインの依頼で○○円支払います、という契約をする場合。

この○○円とは、1枚のデザイン画の値段、ということでしょうか?
あるいは、1枚のデザイン画を仕上げるのに、△△時間かかるので、その時間に対する対価でしょうか?

デザインをするにあたって、調査が必要ですよ、という場合、その時間や労力は、その○○円に含まれているのでしょうか?

そもそも、クリエイターの義務って何?
という点が不明確になっていることが多いように思います。

「クリエイターの契約」といえば、つい「著作権が...」となってしまいますが、それだけではないですよ、ということを知っておいてほしいと思います。


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