内容証明郵便(単に、「内容証明」とも言います。)、というものを聞いたことがあると思います。
報酬を払ってくれない、などという場合に、支払いを請求するような場合に利用します。
これについても、ちょっとした思い違いをしている方がいらっしゃいます。
「報酬を払ってくれないんですけど、内容証明を出したらいいんですよね?」
というようなことをよく聞きますが、
しかしこれには、
「内容証明を出したら、相手はビックリして報酬を払ってくれる」
という考えがあるようです。
そもそも、内容証明(郵便)といっても、単純には「お手紙」です。
例えば、これまで電話やメール、郵便で支払い請求をしたにも関わらず支払いに応じなかった相手方が、内容証明を出したからといって、突然それに応じるかというと、あまりそのようなことは考えられません。
内容証明(郵便)が、普通の郵便(手紙)と異なるのは、郵便で出した内容を、郵便局が証明してくれる、という点です。
何時、誰に、どのような内容の書面を送付したのかが、後々重要になるような場合に利用するものです。
何かのドラマであるような、内容証明が送られて来たらそれにビビッて支払いをする、というようなことは、現実にはあまりありません。
内容証明(郵便)というのは、「お手紙」なのです。
これは、逆の場合にも重要なことで、内容証明が送られてきても、それだけでビビる必要はなく(まぁ、ビックリはすると思いますが)、それを出した相手方がどのような主張をしているのかを、しっかりと読んで冷静に判断することが重要です。
内容証明(郵便)に書かれてあることが全て正しいとは限りませんし、そこで主張していることが全て正当であるとは限らないからです。
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