契約書のひな型は、そういった本も多くありますし、ネットにもそれらしきものが出てきます。
本に掲載されているものであれ、ネットの検索で出てくるものであれ、それをそのまま利用することは避けたいですが、別の問題もあります。
それは「おいしそうな所の寄せ集め」をしてしまうことです。
ひな型Aのαという条項は、自分に都合がよさそうだから利用しよう。
あ、ひな型Bのβという条項も自分に都合がよさそうだから、これも入れておこう。
というような感じで、自分に完全に有利な内容で作り上げたと思っている契約書は、全体を通してみると大笑い(失礼...)してしまいそうな内容になっていることが多いです。
内容が重複していたり、場合によっては矛盾する条項が平気で並んでいたり...、と、契約書としては全く役に立たないものができあがったりします。
「契約書」とは、当事者の「合意」した内容を記録したものであり、自分の都合のよい内容を並べればよいというものではありません。
契約書のひな型は、どのような合意をしておくべきか、といった指針にするくらいのもので、そのまま利用したり、都合のよいところだけを持ってきても意味がないということを知っておいてほしいと思います。
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