2015年1月13日火曜日

スクエニ事件について

昨年末、スクウェア・エニックス社が発行する漫画誌「月刊ビッグガンガン」で連載されていた漫画「ハイスコアガール」で、ゲームに登場するキャラクターを無断で利用していたとして、編集者や漫画の作者などが逮捕される事件がありました。

このような事案については、簡単に言ってしまえば「ちゃんと許諾を取りましょう」ということになり、利用許諾さえ取っていれば問題にはならないケースだと考えます。
(許諾を取っていたものと取っていなかったものがあるようです。)

では、そもそも誰が許諾を取るべきなのでしょうか?


報道レベルでは、漫画の作者は「スクエニ社が許諾を取ってくれていると思っていた」と主張しているようですが、本来であれば漫画の作者が許諾を取るべきではないかと考えられます。

もし、作者が雑誌編集者や担当者(出版社側)に「許諾を取っておいて」と頼んでおいたのに取っていなかったのであれば、頼まれた編集者や担当者(出版社側)の責任ではないかと考えられます。

また、雑誌の場合、出版社側が企画やテーマを出し、漫画家に描いてもらうというケースがあります。
そのような場合には、出版社側が許諾を取るべきではないかと考えられますし、漫画の作者としても「許諾は取っているだろう」と思ってもおかしくない事情があれば、作者には責任はないと考えられます。

いずれにせよ「しっかり許諾を取ったのか」ということを確認していれば、防げた事案ではないかと思います。
他人の著作物を利用する場合には利用許諾を取る(あるいは著作権をじょうとしてもらう)ということは初歩的なことで、その確認がなされていないものは利用しない、ということは基本中の基本だと思います。

(「許諾が必要ない場合」についても、安易に判断しないように注意してください。)

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